六甲縦走その8 2013/9/14
jpeg 【渦森台】
ひっさしぶりの六甲登山です。真夏の暑いときはさすがに無理なので、控えていましたが、9月にも中旬でやっと登る気になってきました。 とはいうものの、明日から台風18号接近ということで暖かく湿った空気というやつ。朝から蒸し暑い!でも登ると決めたら登るのです。
阪急御影から神戸市バスで渦森橋バス停へやってきました。ここからは3ルートぐらい選べるのですが、5/5以来のひさしぶり登山なので 一番楽そうな寒天山道から油こぶし道で山上を目指すことにこの場で決定。
jpeg 【寒天山道】
渦森台の住宅街を抜けたらいよいよ山道です。ちょっと暑いけどやっぱり気もち良いねぇ。山道は。
jpeg 【油こぶし道】
寒天山道と油こぶし道がマージされるあたりまでくるとだいぶん涼しかったです。風がよくとおる尾根だと汗がすっすーっと引いていくのが わかります。振り返ると神戸の下界がだいぶん下の方になってきました。いいねえ、登山。
jpeg 【六甲ケーブル山上駅近く】
約2時間、がんばってあるいたら六甲ケーブル山上駅近くの山上道路へ抜けました。これでのぼりはぼぼおしまい。いやぁ大汗かいた。 ちょっとビール休憩です。
jpeg 【展望台】
六甲ケーブル山上駅横には展望台があります。ここで本格的に休憩。ビールのあては超デラックス級ハッピーターンです。 ハッピーパウダー250%!すんげー!うまい!

jpeg 【展望台】
ぺろってしたい?ハッピーターン250%最後の楽しみです。
<後記>指紋が鮮明すぎて個人情報やばやばになるので一部モザイク処理しました。
jpeg 【展望台】
下界はちょっと霞んでいます。台風の暖かい湿った空気の影響です。台風の暖かい湿った空気はうざいなぁ。 台風の暖かい湿った空気は秋の敵。台風の暖かい湿った空気うざ。
jpeg 【展望台】
台風の暖かい湿った空気の影響で逆光ぎみですが、バックには鯛とキジがいます。それって?詳しくは台風の暖かい湿った空気がないときに現場で確認してください。 などと言っていますが、山上はもうすっかり秋の空気。涼しかったです。
jpeg 【六甲ケーブル山上駅】
六甲摩耶鉄道六甲ケーブル線の山上駅。アールデコなこの建物は創業当時1932年ものです。
あれ、今日は「六甲縦走」やけど、結局は阪モダになる....。ま、趣味とはそんなもんか。
エンブレムもちゃんとついて、立派なそれらしい建物です。しかしその時代にこれに乗ってここで 避暑する人たちってお金持ちばかり?ま、当時のサラリーマンクラスは来たんでしょうなぁ。
jpeg 【六甲山上案内図】
もはや見慣れた地図です。今日の目的は阪モダの味、ライスカレーとヴォーリズ六甲山荘です。
jpeg 【登六庵】
昭和初期のカレーが食べられる有名なお店。ちょうど阪モダ時代、海外から帰国した商売人たちが いわゆる洋食を日本風にアレンジして持ち込んだそうです。ライスカレー、オムライス、お子様ランチ....
それを小林一三さんが阪急百貨店の大食堂で庶民価格にして普及させたという説があります。 そんな時代のライスカレー。
jpeg 【登六庵】
店内は一面にステッカーが貼られていたりいろいろなアジアンな飾りが吊るされていたり。半端ないです。 ここはカトマンズ。
jpeg 【登六庵】
これがそのカレー。並と大なのですが、大はめちゃ大。なんと並の3倍!食いきれん。
お味は確かに昭和です。阪急大食堂には子供の頃、母親に連れられてしょっちゅう行っていましたが、 そこのカレーもこんなお味だったと思います。あちらはカレーとライスが別れて出てくるタイプでしたが。
ところでカレーライスとライスカレーの違いをご存知ですか?カレーが多いのはカレーライス、その逆は ライスカレーです。つまり、ママのそれはカレーライス。パパのはライスカレーといえるのではないでしょうか。 ま、これは一説にすぎませんが。ところでライスオムってないなぁ。ライスチキンとかライスハヤシとか。ライスタコとか。
それはどっちでも良いのですが、今でもカレールーとライスが別れて出てくる店は現存するのかなぁ?あと、グリーンピースが トッピングされている店とか。ちょっと研究せなあかんなぁ。
jpeg 【登六庵】
というわけで、カレー屋さんでした。建物は1927年製。
jpeg 【ヴォーリズ六甲山荘】
山盛りのカレーですっかりお腹もよくなったのでしばらく歩くと『ヴォーリズ六甲山荘』があります。 もと関学の小寺敬一教授の山荘です。設計者はそう、ウィリアム・メレル・ヴォーリズさん。
jpeg 【ヴォーリズ六甲山荘】
セレブな方の避暑地ですな。関西の軽井沢。オーナーは小寺教授から甲南女子大学、そしていまは芦屋市NPO法人アメニティ2000協会さんに よって保存されています。もちろん登録有形文化財です。中ではアメニティ2000会員の方から丁寧に説明していただけます。 写真は暖炉。ヴォーリズさんの建物はたいがいこれがあります。初代オーナーの小寺さんは5人家族だったようですが、ここで冬の暖をとりながら 家族のひとときを過ごされたことでしょう。いいですね。
jpeg 【ヴォーリズ六甲山荘】
リビングは2面がガラス張り。天井の梁は湾曲しない洋風です。
jpeg 【ヴォーリズ六甲山荘】
お風呂は五右衛門ぶろ。この施設はちゃんと今でも使えるようです。アメニティ2000会員の方はなんと宿泊できるそうですよ。 ちゃんと今様の温水設備もあってシャワーもあるから大丈夫。さすがに薪をくべてお風呂を沸かす必要はなさそうです。
jpeg 【ヴォーリズ六甲山荘】
リビングは2面がガラス張りなのですが、山荘なので過酷な天候に耐えるための雨戸が必須です。雨戸で庭に出るドアまで覆い込むために こんな戸袋ギミックがありました。
jpeg 【ヴォーリズ六甲山荘】
この他にも給仕さんを呼ぶためのブザーや、掃除しやすいように壁と床の継ぎ目が丸く加工されていたり、 湿気で木が腐らないようにサッシが斜めに切ってあったりと、ヴォーリズさんの工夫がふんだんに盛り込まれていました。 山荘なので、あちこちに収納やらアイロン台やらが作り付けられています。もちろん開き戸のノブはガラス製でした。 納得のヴォーリズ山荘です。アメニティ2000の方々がとても親切で楽しい説明をしてくださるのでつい長居してしまいました。 とってもおいしいコーヒー(300)もいただきましたよ。ずっとこのすばらしい山荘が保存されるために、みなさんも是非行ってください! おすすめです。もし、ヴォーリズ建築に興味を持たれたらここからスタートが良いかもしれません。ここの売店コーナーでは200円でヴォーリズのコンプリストを 売ってますよ。あと、アメニティ2000の方がいろいろと教えてくださいますしね。
jpeg 【神戸ゴルフ倶楽部】
神戸ゴルフ倶楽部は神戸の名門ゴルフクラブ。1903年のまさに阪モダセレブものですな。神戸の貿易商人たちが山手の邸宅に住んで、休みには山登りして このゴルフ場の正会員。六甲山上に別荘持ってて、関西ヨット倶楽部にも籍があってというのがセレブな関西人の基本です。
ゴルフ場からは阪神間の下界が見渡せます。ゴルフには興味ないので知らないのですが、こんなすごいゴルフ場は珍しいのでは?このクラブハウスも ヴォーリズさんの設計です。(忍び込んで撮った写真)キャディは今でも関学生が多いとか。ここのアルバイトでビジネスのどろどろした世界を学ぶのでしょうなぁ。 そういえばいよいよ来週がドラマ半沢直樹の最終回ですなぁ。
jpeg 【鶴甲】
山荘でゆっくりしすぎて山上に15時ごろまで居たので急いで山を下りました。油コブシ道という阪急六甲駅方面へ抜ける 山道です。とても整備されていてなだらかで、シーズン初登山にはぴったりなみち。六甲ケーブル下駅近く、鶴甲という ところに出てきます。老人ホームの横の路地へ下山です。
jpeg 【神戸市バス】
六甲ケーブル下駅から神戸市バスで阪急六甲駅に帰ってきました。
jpeg 【阪急六甲】
とても優しい油コブシ道とバス併用で軟弱登山でしたが、翌々日、ママは筋肉痛でうなっていました。真夏の運動不足が....。これから11月いっぱいは 登山やな。ビールうまっ!
jpeg 【阪急六甲】
アテはさんま。いよいよ秋!
(阪モダコンプリスト更新!)

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