小浜ぶらり 2013/04/20
jpeg 【鯖街道】
先週の海津大崎に引き続き、『鯖街道』にやってきました。鯖街道とは京都の出町柳と小浜市(おばまし)を結ぶ街道です。 京都からは湖西を通って小浜まで行くコース。詳しくはこちらを。途中、ちょうど菜の花畑が満開でした。来週からGWを迎える4.20なんですが、きょうはちょっと肌寒い 一日でした。
jpeg 【熊川宿】
ここは鯖街道の『熊川宿』です。もちろん伝統的建造物群保存地区です。
jpeg 【熊川宿】
こんな宿場をとおって若狭湾の鯖が錦市場に運ばれたのかなぁ!?
「夏山や 通ひなれたる 若狭人」与謝蕪村(1716〜83)
jpeg 【熊川宿】
熊川といえば『熊川くず』日本三大葛のひとつだそうです。あとのふたつはどこでしょう!?
jpeg 【熊川宿】
日本三大葛でぐぐっても、熊川くずしかヒットしないので謎っ!
お上品でとても美味しい葛善哉をいただきました。
jpeg 【鯖街道】
鯖街道をさらに北上すると『瓜割の滝』という水源がありました。名水百選に選ばれる 名水です。
jpeg 【瓜割の滝】
とてもやさしいお味。これが近所にあったら幸せやなぁ。水汲みが日曜の日課になりそう。 川底には紅藻という赤い藻が繁殖しています。めずらしいそうです。
jpeg 【小浜駅】
鯖街道の終点、小浜へやってきました。駅前に駐車して、昼食に鯖定食でも食べようか、と 観光案内所付近をうろうろしていると、ボランティアガイドの方から声をかけていただきました。 『今日は予約が入っていないのでよかったらどうぞ』。
jpeg 【長源寺】
お言葉に甘えて案内してもらうことになりました。 お寺の門もすごいのですが、この前の道はもともと大きな川だったそうです。
jpeg 【公立小浜病院】
ここは小浜市の中心にある立派な病院。今日は土曜なので休日出入口から中へ入れてもらいました。 休日の病院なので入院されている方々やお見舞いの方々がちらほら歩かれている日常風景。 でも観光客がなぜ病院?じつはすごい病院なのです。 この病院の正式名称は『杉田玄白記念公立小浜病院』です。杉田玄白?きいたことがあるようなないような。
ええ、なにこれ、『解体新書』!すげっ!そうか、解体新書の玄白さんや!なんと小浜出身! 病院の一角に資料展示されていました。へーっ!日本の医学はここから生まれたのか。
jpeg 【小浜藩校順造館の正門】
ガイドさんのご出身高校にある門。これは小浜藩校順造館の正門が移植されたそうです。 ガイドさんはもちろんボランティアなんですが、小浜で生まれ育った方で、小学校から高校から、本当に 生活に密接したお話を聞かせていただけました。つまり、バスガイドさんではなくって、地元の方のガイドなので 飾り気のない話から、自慢話まで真実のお話。当然、熱のこもった話になるので聞いている方も引き込まれます。 時折、あやまりながらカンペを見られるのですが、そんな難しい歴史の話よりも生活談の方がずっと面白いですよ!
jpeg 【山川登美子記念館】
山川登美子さんは与謝野晶子さんとならぶ歌人。与謝野鉄幹さんを与謝野晶子さんにとられたお話をガイドさんから聞かせて もらえました。小浜にきてそんな話が聞けるとは想像すらしていませんでした。小浜って有名人多いなぁ。
jpeg 【聖ルカ教会】
小浜というイメージとちょっとちがうひとつです。レンガづくりの教会。 これも100年以上たつものでとても古いです。 これ、レンガづくりなのに瓦葺き。ほう。確かにレア。
jpeg 【聖ルカ教会】
閉まっているのに無理矢理あけてもらいました。 中はこんなレトロな教会。当時のままを保存したとてもノスタルジックなそれです。 関学中学部の礼拝堂のような雰囲気。ガイドさんは神父さんと月曜の夜に飲みにいく 約束をされていました。いいなぁ。街中の人がお友達同士ですね。小浜のひとは。
jpeg 【小浜城】
小浜城です。天守閣はないですがこんな石垣が残っています。これで小浜ぶらり散歩も おしまいです。ありがとうございましたっ!
jpeg 【焼き鯖定食】
遅めの昼食。ガイドさんにつれてきてもらいました。店内にはまるで漁港のような 魚の干物を作る展示があります。そして名物の焼き鯖定食。大きな鯖はとてもおいしい!
jpeg 【小浜スイーツ】
遅い昼食のあと、ガイドさんがもうひとつの小浜ツアーを案内してくださいました。小浜のスイーツを食べ歩きするお散歩です。先ずは 駅前のアルカンシェルカフェというおしゃれなカフェ。ここのシュークリームです。うまっ!ガイドさんはこんな田舎ですけど旨いでしょ!って 言ってはりましたが、マジで美味しいです。焼き鯖定食のデザート!?
jpeg 【小浜スイーツ】
小浜のソウルフード、『カレー焼き』。なにそれ。
これ、皮は回転焼きのそれ。中はカレー。ん?なにこれ。
jpeg 【小浜スイーツ】
確かにめずらしい。先ずこの形。回転焼きなのに長細い。んで、中はカレー。感想は...。恐るべし小浜。
jpeg 【小浜スイーツ】
『アンティークカフェあさい』にやってきました。カレー焼きのお口直しにゆずティー。いいですね。 お店は京都の町家のような感じです。中庭があってそれを眺めながらお茶です。ガラスが古いカーブのある それだったり、中庭に新芽を吹いたあじさいがあったりと。外はちょっと雨でしたがそれをポジティブに 感じられる落ち着いたアンティークでした。
jpeg 【小浜スイーツ】
商店街の魚屋さん。ガイドさんは街中の人とお友達なので、あちこちで話を聞かせてもらえます。 地元の魚屋さんで魚の説明を聞かせてもらえました。へー。鯖、甘鯛、のどぐろ。焼き鯖をいただきました。
jpeg 【鯖街道資料館】
鯖街道の資料館。ここにはガイドさんの娘さんが参加された小浜の資料集がありました。 とてもうれしそうにお嬢さんが書かれたページを紹介してくれるガイドさんが印象的でした。 これ以外にもお嬢さんが書かれた絵が商店街のシャッターにあったりしてそれも教えてもらいました。 そういえば(失礼ながら)同年代なのでそんな話で盛り上がりましたねー。
jpeg 【塗り箸】
小浜は塗り箸の国内シェア90%以上なんですって!?マジで。塗り箸といえば小浜産やん、それって。
jpeg 【小浜大統領】
塗り箸は知りませんでしたが、これはよく知っています。小浜市が勝手にオバマ大統領を応援されていること。
jpeg 【小浜大統領】
市内のホテル内にそれを展示する資料施設がありました。よかったすっすね。今回もオバマさんが当選されて! オバマさんをもじったおせんべいを買いました!ま、勝手に応援しているって自称されていますが、今やオバマ大統領も ご存知の事実ですから。
jpeg 【酒饅頭】
これも名物、酒饅頭。これをいただいて小浜スイーツはおしまい。
jpeg 【浜参道街並資料館】
最後は町家風のカフェに隣接する資料館で小浜の歴史を見せてもらえました。 ここのご主人の作品は昔の小浜の生活風景をとても写実的な表現で描かれています。
jpeg 【おしまい】
今日は午後の半日、全くノープランで小浜市へやってきたのですが、なにこの充実感。
すばらしい休日になりましたよ。ありがとうございました。こんなことをボランティアで やられているなんて信じられないです。
ガイドさんに焼き鯖を食べさせてくれるお店につれていってもらったのですが、入店前にちょうど雨が降り出しました。 そしたらなんと、食事が終わるころを見計らってガイドさんが二人分の傘を持ってきてくださいました。 もう至れり尽くせり。一期一会って言葉がありますが、この言葉を受け身で感じられたのは生まれて初めてかもしれません。 おかげさまで小浜のことが一般人よりだいぶん詳しくなりました。とても歴史のあるこじんまり した歴史的な街であること。そしてガイドさん、神父さん、お店のおじさんおばさん。みなさんフレンドリーなフランクなひとばかりで、 ほのぼのとした街でした。神父さんのお話にあったように、一人勝ちしない風習も理解できましたし、 こんな街だからこそ、有名人をたくさん生み出しているということが納得でしました。
本当にありがとうございました。
jpeg 【小浜ぶらり】
『小浜ぶらり』いい響きですね。まさにこの響きにマッチしたお散歩を楽しませていただけました。 小浜観光、おすすめです。大阪から2.5時間。舞鶴道経由もいいですが、私は名神京都東ICから 湖西経由をおすすめします。行かれる際は『小浜ぶらり』のガイドさんにお願いしてみてはいかがでしょう?! 予約されると確実です。ここをクリック!

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