〜シェーンブルーン宮殿・シュテファン寺院他〜
二日目の朝です。いよいよ今日から本格的観光開始。まずはウィーンの地下鉄,バス,路面電車に72時間乗れて12ユーロというお得なフリーパス「Netzkarte 72-Stunden-Wien(読めない)」を買いました。入口でこの機械に通して日時をスタンプします。しかし地下鉄の改札っていってもこれだけ。おじさんも立っていないし、切符を持っていなくてもだれでも入れます。完全自己申告制といったところでしょうか。バスや路面電車もそうでした。一切、切符を切ったりとか検札に来りとかはなかったです。本当にこれで成り立つの!?日本人には考えられない!
そしてホームで待っているとちゃんと地下鉄が来ました。これから何回もU1〜U4まである四路線の地下鉄に乗ることになりましたが、3分以上待ったことがない!がらがらでもいっぱい走っています。
中はこんな感じの対面シートです。加速が早い早い!うっかり立っているとコケます。まじで。そして駅についたら手動でドアをあけるのでした。そういえばバスも路面電車も全部手動でした。冬は寒い国なので、余計なドアは開けない発想なのでしょう。
そしてシェーンブルーン宮殿へと到着です。なんとも綺麗な植え込みや、池、そして建物。ヨーロッパ王宮のなんてすばらしい嗜好でしょう。だだっ広い庭園では地元の人達がジョギングしていました。
これは反対側の景色です。
庭園の木にリスがいました。もう感激です。
庭園に見とれながらぶらぶら歩いていくと、いよいよ本館前の大きなお庭です。反対側には「グロリエッテ」とよばれる建物が丘の上に見えます。
そしてその反対が本館です。中も見学できます。見学は日本語で聞ける携帯電話のようなレシーバーを借りて、それを聞きながらあのマリーアントワネットも住んでいたハプスブルグ家の権力を誇示するといわれる宮殿の内部を見てまわりました。残念ながら撮影禁止でしたので、映像はありません。
また地下鉄に乗って、今度はバロック建築の傑作といわれる「カールス教会」です。その前に近くの児童公園でちょっと休憩。オーストリアは地下鉄やレストランもペットが同伴できますが、児童公園だけはダメです。勝手に入れないように全面に柵もしてありました。きっと糞対策だと思います。そして地面は一面にコルクの皮のような柔らかい木屑が敷き詰められていて、もし滑り台から落ちても骨折なんてありえないといった感じでした。すごい配慮です。日本の公園も見習うべきです。
ここがカールス教会。正面の大理石を使った柱や壁面には数々の装飾で覆われており、傑作というにふさわしい建物でした。
またまた地下鉄ですが、これは駅から地上に上がるエスカレーター。乗るときはゆっくりなんですが、乗るとギュィーンと加速します。加速好きですね。オーストラリア人は。省エネと乗るときの安全性なんでしょうか。
次にやってきたのは美術史博物館です。これはお向かいの自然史博物館。
いわゆる美術館なのですが、その建物がすごい。壁面、天井に描かれたクリムトの装飾品など、それだけでも満足です。写真は天井です。このすごさは写真では表現できません。思わず「うっわぁ」と声がでました。外人も「ummmmm」と、言ってました。
同じく階段や壁面です。
これがブリューゲルの「農民の婚礼」ですね。学校の教科書にも載ってました。
これのレプリカをお土産に買いました。ヨーロッパの美術館はフラッシュや三脚を使わなければ撮影可能だそうです。これはデジタルビデオの映像です。
美術史博物館からは徒歩でハプスブルグの王宮へ行けます。その途中でバイオリンの演奏をやってました。オーストリアではこうやって路上で多くの音楽家が演奏しています。どれもとてもハイレベルです。さすが音楽の都。
近くのケルントナーどおりのカフェで昼食です。オーストリアの料理はどれも日本人に合うお味です。ホワイトソースやデミグラスソースといったこってり系よりもコンソメのあっさり系が多く、安心して食べられます。息子はウインナーソーセージが大好きで、そればかり食べてましたけど。しかし、そのウインナーソーセージのウインナーってウィーンのことだったってことをこの旅行を計画して初めて知りました。どうりで美味しいはずだ。
そういえば、子供の頃からウインナーコーヒーってソーセージが入っていないのにどうしてウインナー?って疑問に思っていましたが、ここへ来て解決しました。例の生クリームコーヒーもウィーンが発祥だったなんて。
ここはシュテファン寺院の内部です。外観はゴシック様式で内部はバロック様式だそうです。(よくわからん)すごーいっす。超細かい模様が隅々まで。そしてでかいです。
側面のステンドグラス。
柱の模様。
そして外観。先まで写真に写っていないですが、137mあるそうです。表紙の写真に先端があります。
そして下の方。馬車なんかが居て21世紀から飛び出した気分です。
と、いうわけで、馬車にも乗せていただきました。馬車で市内観光です。40ユーロ也。京都の人力車みたいなもん。(糞して臭いけど。)
夕食はウィーンから地下鉄とバスを乗り継いで、郊外のグリンツィングという町までやってきました。ここはワイン農場の経営者が、自分のところで採れた葡萄をつかってワインを作り、それを飲ませる店「ホイりゲ」が多くあるところです。何軒もありますが、ここを選びました。
位置付けは日本の居酒屋にあたり、中ではおじさんやおばさんが楽しそうに飲んで歌って!
屋根はなくって葡萄の木でした。中は明るい作りで子供でも安心して入れます。
ワインがジョッキーで出てくるからもう酔う酔う!すっかりご機嫌になって、隣のテーブルのおばさんたちとも仲良くなりました。
そろそろ薄暗くなってきました。といってももう22時前です。早くホテルに帰らないと!帰りは路面電車と地下鉄3本も乗り継がなければ帰れません!
帰りの路面電車の車窓から。夜のヴォティーフ教会です。
そして夜のシュテファン寺院。こうして2日目の夜が更けていくのでした。



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